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SEを10年続けてみた結果!転職したくてもできなくなった…

SEが勤める会社がブラックになる理由

SE悩みあるある

SE10年やってみてわかった!SIerがブラックになる理由と実体!

投稿日:2018年8月12日 更新日:

IT業界、SEという職業はブラックだと言われることが多いです。

わたしは現役のSEですが、体感としましてはIT業界は言うほどブラックではないです。おそらくですが、営業や販売といった体育会系が根強く残っている業種のほうがブラックでしょう。

IT業界がブラックと言われていたのは10年以上前の話でしょう。現在はだいぶブラックな会社は減ってきたように感じています。

実際に、わたしはSIerに勤めていてたくさんの企業で客先常駐のSEをやってきましたが、サービス残業が必要になったりする企業はありませんでした。

正確に言うと1社だけあったのですが…それは派遣元であるわたしが勤めていた会社です。SIerはブラックがまだまだ多そうです。

SIerの種類と本当の意味

まず最初にSIerとはいったい何か?SIerとはSystem Integrationの略で、システム開発~運用・保守といった、システムに関する最初から最後までを面倒を見るビジネスのことを指します。

これだけ聞くとIT企業のすべてがSIとも言えるのですが、日本におけるSIはある意味聞こえだけをよくしたようなものです。具体的には下記の2種類に分類されます。

  1. 下請けSIer
  2. 客先常駐SIer

一応どちらも請負業務になるのですが、前者はどこかの企業から仕事を請け負って自社で開発を進めます。後者は自社の社員を企業に派遣させて開発を進めます。

開発場所・勤務地が自社か客先かの違いだけで、どちらも請負・下請けです。

結論から言うと、

下請けのSIerはほぼブラック

ということです。IT企業の理想は自社製品・自社サービスを開発している企業に勤めることであり、それが無理だとしても一次請けのSIerまで。間違っても孫受け、ひ孫受けのSIerや客先常駐のSEになってはいけないということです。

本来ならシステムを開発してお客さんが抱える問題を解決するビジネスのはずが、中間マージンを搾取するビジネスに置き換わってしまっているのです。

下請けメインのSIer

下請けメインのSIerは利益率が低い

下請けメインのSIerは利益率が低いです。

たとえば、とある大きな企業が仕事を発注したとして、それが一次請けの企業が請け負います。その企業がさらに下層のSIerに仕事を発注して…ということを繰り返していきます。

1つの仕事で得られる利益を100としたとき、一次請け企業ですべてをこなしてしまえば100の利益を得られます。しかし、一次請け企業は利益を50だけ抜き取り下層のSIerに対して、

この仕事をやってくれ。利益50出す。

という具合に発注します。

一次請け企業は精一杯がんばって利益100を得るより、少ない労働力で利益50を得たほうが良いのです。空いた時間で他にもたくさん仕事を請け負うことができるためです。

下層のSIerは断れば仕事が無くなってしまう可能性もあるため、少ない利益でも請け負わざるを得ないことがあります。時には赤字でも請け負うことがあります。

サービス残業をする理由は、会社にお金がないからです。お金がない理由は少ない利益・赤字覚悟の作業をしているからです。

つまり、下層のSIerに行けば行くほどブラック企業である可能性が高まるということです。

下流SIerは短納期

下流SIerは下請けの下請けの下請けの…というように、請け負っている仕事が孫請け、ひ孫請けであることが多いです。

発注元から下流SIerに仕事が降りてくるまでには時間がかかります。仕事が降りてくるころには納期まであと1ヶ月もない…そんなこともあるでしょう。

SEにとって一番大切なものは何か?と聞かれれば、わたしは間違いなく納期と答えます。

SEは納期を守るためなら每日22時まで残業するし、時には深夜残業もします。それでも間に合わないようなら休日出勤もします。

SEがブラックであると言われる理由にはこのような長時間労働が多いということがあげられますが、その原因は短納期というわけです。

下流SIerほど短納期作業でブラック企業の確率は高まります。

客先常駐メインのSIer

下流SIerと同じく利益率が低い

客先常駐のSEは下流SIerと同じく利益率は低いです。

わたしは過去に客先常駐のSEをやっていました。現在は自社製品を作っているweb系の企業に転職しています。

プロジェクトリーダーをやることもあり、客先常駐の派遣SEを使うことがあるのですが…単価を見てびっくりしました。

  • 一般的な正社員のSEは時給5,000円~6,000円
  • 客先常駐の派遣SEは時給3,000円~5,000円

派遣SEは時給3,000円台が多く、よほど優秀な派遣SEでも5,000円を超えることがないです。

つまり、客先常駐の派遣SEというのはこれだけ低賃金で働いているということです。時給3,000円といってもそれがまるごともらえるわけではありません。このうちの2,000円近くは派遣元企業側に搾取されます。(正社員でも同じことが言えますが)

こんなカツカツの状態で仕事をする派遣SEですので、残業代カットということがあっても不思議ではありません

客先常駐SEは登録制の派遣会社とほぼ同じ

わたしは元派遣SEでしたが、なんといっても辛いのは正社員としてSEをやっているはずなのに、扱いが登録制の派遣社員と同じであるということです。

派遣SEにとって、派遣先の正社員はお客様です。常に見下されているようで辛かったです。

派遣社員のくせにエレベータなんか使うなよ!

エレベータを使うだけでも怒られることがあります。

客先常駐のSE』というのはネット上でもよく見かける言葉であり、なんとなく一般的に聞こえてしまいますが、実体は派遣元企業が自社の正社員を派遣社員のように派遣させて中間マージンを搾取するビジネスです。人売り・人貸しの不健全なビジネスであり、みずから進んでやるべき仕事ではありません。

社会には見えないカースト制度が必ずどこにでも存在します。窮屈な仕事を選択すると、その後の人生をつまらなくしますので、客先常駐SEは辞めたほうが良いです。

まとめ

  • SIerの本質は『下請け』であり、『中間マージ搾取ビジネス』である。
  • 下請けは利益率が低く、儲かってない会社ゆえに残業代カットなどがある。
  • 短納期であることも多く、残業・休日出勤もある。
  • 客先常駐のSEは一言で言えば『ドナドナ』。人が売られる、買われる、労働力を切り売りして中間マージンを搾取している。

ITとかSEとか、聞こえはいいのですが、その実体は中間マージン搾取ビジネスであるということを知っておいてください。

ただし、IT企業のすべてが中間マージン搾取ビジネスというわけではありません。自社製品・自社サービスの開発をしているIT企業、これが本来の正しいIT企業です。

そういった会社に勤めることができればホワイト企業である可能性も高いです。実際にわたしは現在自社製品を開発するweb系の会社に勤めていますが、ホワイト企業であると感じています。(SE独特のストレスはありますが。)

あなたがもし、SIerに勤めているのであれば、自社製品・自社サービスを持っている企業に転職することをおすすめします。40~50代の派遣SEが派遣切りされてガチで泣いている姿を見ると下請けのSIerは一生勤める企業ではないとつくづく思います。

  • この記事を書いた人
sakamoto

sakamoto

10年以上SEを続けている現役のSE。3年は続けろという言葉を信じた結果、3年後にはSEを辞められなくなり、スキルさえ上がればと思い10年続けるもセンスが無く中途半端に仕事ができるばかり。日々、バグを出しながらメンタルをすり減らしながらSE続けてます。

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