人間関係に悩むSEは多いです。SEの仕事を辞める理由に、『人間関係に疲れて…』というのもよく聞く話です。
SEをやっていて人間関係が悪くなる理由とはいったい何か?
わたしはかれこれ10年以上SEをやってきていますが、SEをやっていて人間関係が悪くなる理由には『仕事ができないから』というのがあると感じています。
なぜ仕事ができないと人間関係まで悪くなってしまうのか?その理由について書かせていただきます。

仕事ができないSEは人間関係が悪くなる
SEは仕事ができないと人間関係が悪くなります。これは間違いありません。
仕事ができない→よくバグが出る→日程が狂う→みんな迷惑する…
仕事ができないとなぜ人間関係が悪くなっていくのか?
その理由は下記の流れによるものです。
- 仕事ができないと、よくバグが出る。
- バグが出ると、日程が狂う。
- 日程が狂うと、他のメンバーの作業が進まなかったり、日程遅延回収の手伝ったり残業・休日出勤が増える。
- みんな迷惑する。
SEの仕事はある程度センスが必要です。センスのない人はいくら勉強してもプログラミングができなかったりします。
IT業界は慢性的な人材不足でああり、満足にプログラミングができないのにソフトウェア開発の仕事を任されます。その結果、たくさんのバグを出して修正しながら前に進んでいきます。
野球で例えるなら『打たせて取るピッチャー』みたいなイメージ。でも理想は三振を取ることです。なぜならそっちのほうが労力が少ないから。
仕事ができない人に周りの人間が振り回されます。

そう、『作業のやり直し』というのが一番良くないのです。作業時間を消費させられてしまっているし、さらにもう一度同じ作業をしなければなりません。みんな大迷惑です。
仕事ができないヤツは人として扱われない!
仕事ができない人というのは会社内で人として扱われなくなっていきます。
周りの人も平気で陰口を叩き始めます。
これはわたしが実際に体験したことなのですが、プロジェクトリーダーがこんな事を言ってました。

と。リーダーが陰口を言うというのはどうかと思いますが、それよりも『あぁ、この人は陰口を言う人なんだ』というほうがショックでしたね。
これはきっと、わたしがいないところ、あなたがいないところでも陰口も言っているでしょう。
SEの仕事はむずかしい、できなくても仕方がない
SEの仕事はプログラミングといった高度なスキルが要求される難易度の高い仕事です。仕事ができなくても仕方がないという面はあるし、仕事ができない人はたくさんいます。
しかし、それでも仕事ができないというのは許されないことなんです。みんながみんな、何かしら傷つきながら仕事を進めているんです。
陰口を叩いているプロジェクトリーダーも、わたしからすれば仕事ができない人です。リーダーとしてのスキルはあるのですが、ITのスキルに関してはイマイチ。いつも話をしていて会話が噛み合いません。
自分より1段、2段下の人にはかろうじて話は伝わるのですが、3段、4段下になってくると会話が噛み合わなくなるものなのです。
仕事ができないSEが人間関係の悩みを解決する方法
仕事ができるようになる
仕事ができないことで人間関係が悪化しますが、解決方法としては仕事ができるようになるのがベストです。
- 情報処理の国家資格を取得できるほどの知識を身につける。
- バグを出す量を減らせるぐらいプログラミングの練習をする。
とはいえ、SEの仕事はセンスが問われるむずかしい仕事ですので簡単ではありません。どれだけ修行を積んでもバグは出ます。
どんなに人間関係が悪くてもスルーする
できることならばスルースキルを高めておきましょう。どんなに仕事ができるようになったとしても、バグの発生をゼロにすることはできません。
わたしは多くのSEを見てきてますが、バグを出さないSEというのは今までに1人も見たことありません。

と、キレる・怒るSEだって、自分のことを棚に上げているだけでバグ出してます。
SEに求められるスキルというのは技術面だけではなく、メンタルを守るためのスキルも必要なのです。
…根本的な解決にはなっていませんが、職場の人間関係は仕事である、と割り切ってしまいましょう。
SEの仕事はセンスが肝心!仕事が人を選ぶ。
この記事でも書いていますが、SEの仕事というのはセンスが必要なものです。つまり、人が仕事を選ぶのではなく、仕事が人を選ぶのがSEというわけです。
10年SEをやっていてもプログラミングができないという人もいます。1人2人の話ではありません。
プログラミングができない = 仕事ができないと言っても過言ではありません。会社は簡単に社員をクビにすることはできませんが、仕事ができない人はプロジェクトをたらい回しにされて、どこに言っても『使えないヤツ』として扱われ、いやな思いをすることでしょう。
適正がないと感じたら早めに転職を検討したほうが幸せになれる
3年続けろとか根性なしとか言う人もいますが、わたしはSEとしての適正がないと判断したならば早めに転職をしたほうが良いと考えています。
SEとしての才能がない人は10年努力しても何も変わらないという人を何人も見てきています。そして、わたし自身も10年SEを続けてみてギリギリ仕事がこなせているような状況です。
バグを出し、修正に追われながら每日を生きています。ホントに每日がギリギリです。こんなのをあと30年も続けていくのかと思うとゾッとします。

後悔ばかりです。仕事はこなせるようになったおしても、幸福ではありません。

まとめ
- 仕事ができないSEは人間関係も悪くする。
- 仕事ができないと周りの人にたくさん迷惑をかけることになる。
- しかし、SEの仕事はむずかしいため、仕事ができなくても仕方がない。
- 仕事ができるようになるのがベストだが、メンタルを守るためのスルースキルも大切。
- 適正がないと判断したなら早めにSEから足を洗ったほうが幸せかもしれない。
SEとしての適正がないと判断して異業種・異業界に転職する人と会社に残る人は半々といったところですね。少なくとも転職していった人は向いていないSEという職業から抜け出せたことにとても満足しているように見えます。
SEをはじめて10年。今でも異業種・異業界という隣の畑が青々として見えています。
わたしはもう30歳半ばです。異業種・異業界への転職は不可能といっても過言ではありません。IT業界内ですら厳しいでしょう。
かつて、わたしは3年は続けろという言葉に縛られていました。3年続けた結果、新卒カードと異業種・異業界への転職という選択肢を失いました。
もしあなたがSEを辞めたい、適正がないと思ったなら、3年続けろという言葉に縛られず、自分の意志で行動してみてください。