SEは35歳で定年。SEという職業をやっているとそんな話を何度も聞きます。なぜかIT業界ではない人からもそう言われます。
35歳で定年…SEは離職率の高い職業なのでしょうか?35歳を超えたSEはみんなどこへ行ってしまうのでしょうか…?
10年以上SEを続けていますが…SE35歳定年説は都市伝説です。
- プロジェクトリーダーへキャリアアップする。
- 運用・保守側へ異動する。
- SEを続ける。
- 異業種・異業界へ転職する。
こんなところでしょう。
SEは離職率が高いのか?と聞かれれば、どちらかといえばNoです。高い方かもしれませんが、特別高いわけではないと思います。
その理由を解説します。

SEは離職率の高い職業なのか?離職率が多くなる理由・原因は?
SEはさほど離職率の高い職業とは言えない
最初に結論から書きますが、SEは離職率が高いように言われますが、わたしの体感としましてはそんなことはありません。
しかし、離職率がやたら高い企業が存在するのは事実です。わたしが就職活動をしていた時、毎年500人採用しているのに30代の社員がほとんどいないというような会社を見たことがります。
一方、わたしが現在勤めている会社は300人程度の規模ですが、1年に退職者が1人いるかどうかぐらいです。
離職の原因は企業と人の2つある
離職の理由・原因には2つのパターンがあります。
- 企業
- 人
やたら離職率の高い企業や、やたら転職を繰り返す人・そもそもSEとしての適正がない人がいます。
SEだから離職率が高いわけではありません。
離職率の高い企業や、適正がなく転職・退職するのが必然な人がいるから離職するし、離職率が高くなるんです。
離職率の高い企業の特徴
わたしが今までに見てきた離職率の高い企業の特徴というのは下記です。
- 小規模なSIer
- ITベンチャー
企業規模が小さいIT企業だと、自社内に自浄機能を持ち合わせていないため、ワンマン経営になってしまったりサービス残業を強要されたり、腐った体制になりがちです。
SIerは就職活動の時に知識を持っていないと見抜けなかったりするのですが、特徴としては下記です。
- 資本金が少ない。
- 社員数が少ない。
- 企業規模が小さいのに事業内容が広すぎる。
- 自社製品・自社サービスを持っていない。
ITベンチャーも密かな人気のようですが、わたしの体感としましては辞めておいたほうが良いです。

とは言いますが、当たらない可能性もあるし急成長する会社は落ちる問もあっという間だったりします。
経営者側はほんの一瞬でも稼げれば、それだけで何億も手に入れられるのでしょうけれども、一般的な会社員の場合は一時的に大きなお金が入ったとしても億には届きません。そんなことより30年~40年、給料は少なくても安定してお金が入ってくるほうが大切です。
離職する人の特徴
どんなに優良なIT企業の入社できたとしても、本人にSEとしての適正がなければSEは続けることができません。
たとえ適正があったとしても、性格的に不向きであるというケースもあります。
SEという職業は高度なスキルが要求される仕事ですので、人が仕事を選ぶというよりは仕事が人を選びます。
SEにはなってみたものの、3年以内に異業種・異業界へ転職してしまうという人は多いです。

まとめ
- SEだから離職率が高いわけではない。
- SEの離職率が高くなってしまうのは企業や人による。
- 離職する人は、辞めるべくして辞めるケースが多い。
IT業界には地雷のような企業がまだまだたくさんあります。
最近ではブラックなところは減ってきたように感じますが、一生続けていける企業なのかと言われるとそうとは言えないところが多いです。

しかし、良い企業を選べたとしても、適正や性格の問題もあります。適正がなければ続けていても苦しいだけです。SEはストレスの多い仕事のため、受け流せるような性格でないと長くは続かないでしょう。