SEをやっているんだけどもプログラミングがわからない。辞めたい。
そんな悩みを抱えるSEはきっと多いはずです。なぜなら、わたしの経験上ではSEの1割りぐらいはプログラミングがわからず転職をしていっているからです。
わたし個人としましては、SEをやってみたけどプログラミングがわからない…という人は、早めに見切りをつけてしまったほうが幸せになれると思っています。
なぜなら、プログラミングがわからないのにSEを続けたことで苦労している人をたくさん見てきたからです。
今回は、プログラミングがわからないけどSEを続けた人たちの末路についてお話させていただきます。

プログラミングわからないけどSEを続けた末路
1.プログラミングはセンスが必要、努力だけでは習得できない
わたしは現役のSEで10年ほど続けています。今までにたくさんのSEを見てきました。
そこでわかったことは、プログラミングができる人とできない人、はっきり分かれるということです。
プログラミングがわからない人は何年経っても仕事ができないままであることが多いです。この結果より、プログラミングというスキルの習得にはある程度のセンスが必要であるということです。
プログラミングがわからない人は、
- 努力が足りないだけ
- そもそも勉強してないだろ?
- やり方が悪い
などなど、本人の怠惰が原因であるようなことを言われます。いいえ、そうではありません。
わたしはプログラミングがわからずに悩み、死ぬほど勉強していた人を何人も見てきました。わたしも親身になって相談・教えてはいたのですが、どうしても全く理解できていませんでした。

プログラミングがわかる人にとっては呼吸するようなものかもしれませんが、わからない人にとってはどれだけ努力してもわからないものなんです。つまりセンス・才能が必要ということです。
プログラミングのセンス・才能がない人は何時間、何年やっても習得できない、習得に時間がかかってしまいます。
2.社内では『使えないやつ扱い』されプロジェクトをたらい回しにされる
SEの仕事の多くはプログラミングです。プログラミングができないSE = 仕事ができないSEとみなされます。
仕事ができないと

と判断され別のプロジェクトに異動させられます。しかし、どこのプロジェクトに行ってもプログラミングは必須のスキルですので、また同じことが起こってしまうのです。
その結果、プロジェクトをたらい回しにされ、まともに仕事も任せてもらえない。ただでさえプログラミングがわからずスキルが低いと思っているところに、さらに仕事も回ってこないので一層スキルが上がらない。
完全に負のスパイラルにハマっています。この状況から抜け出すのは本当にむずかしいです。わたしの知る限り、この状況にハマったら抜け出せる確率は50%といったところです。仮にプログラミングがわかるようになったとしても、多くの人に植え付けられた『できないやつ』という印象はなかなか払拭できないんです。
このような状況になる前に手を打つか、ハマってしまったら転職するなどして環境を変えるしかないです。
3.かろうじてプログラミングができてもバグが大量に出る
これはわたしの話でもあります。かろうじてプログラミングができたとしても、ギリわかるレベルでは大量のバグが発生するソフトウェアを作り上げてしまうことでしょう。
プログラミングは書ける力だけを指すのではありません。
- ソースコードを読む力
- 将来的な拡張を見通す力
- 潜在的なバグを見つける力
いろんな力が必要です。ゼロからソースコードを書き上げるより、すでに存在する誰かが作ったソフトウェアの改造のほうが仕事は多いでしょう。
ですが、他人のソースコードの理解力が弱いと、正しいと思って改造しても実は別の何かが関係していてバグになってしまう…。そんなことがよくあります。
しかもこの場合、
- 今まで動いていた機能が動かなくなる
- バグは『デグレード』となる。
- IT業界置いて『デグレード』ほどの重罪はない。
デグレード、通称『デグレ』。これは本当に重罪です。重罪中の重罪。

半端にプログラミングができてしまうとデグレを発生させる機会も増えてしまいます。いっそのこと、プログラミングなんて全くわからなければこんな罪も犯すことはなかったのにと後悔することもあるでしょう。。
プログラミングがわからないSEはダメですが、かろうじてプログラミングがわかる程度のSEもダメなんです。
4.転職不可な年齢で捨てられる
どこの会社だって仕事のできない人というのは企業としては長く置いておきたくはない人材です。
かといって、企業は好き勝手に人を解雇することはできません。仕事中によく寝るとか正当な理由がない限りは不当解雇となってしまいます。
しかしそれは会社によります。IT業界には少なくなってきたとは言え、まだブラックな企業があります。法律で禁止されているのに残業代カットしたり一ヶ月に100時間の残業させるところもあります。
不当解雇だからといってクビを切られないなんて保証はありません。また、会社の経営状況が悪くなれば、真っ先にリストラ候補となるでしょう。
その時にあなたは何歳になっているでしょうか?
わたしの経験上、SEの転職は30歳から厳しくなり、35歳を超えると転職は不可能に近いです。なぜなら、どの業界でも言えることですが、35歳以上の人には幹部職までのキャリアプランを描けなくなるためです。

将来的に100%会社を経営する側の立場になれなさそうだと判断すれば、企業としてはその人材は不要ということです。SEのような単純な労働力は派遣社員を使えば済む話です。企業が正社員を雇うのは将来的に幹部職になれる人材を探しているためです。
SEとして芽がないと判断したならば、転職がむずかしい年齢になる前に転職をしてしまったほうが良いでしょう。プログラミングがわからずに続けるSEは不幸…地獄です。

まとめ
- プログラミングはセンスが必要なスキルで努力だけでは習得できない。
- プログラミングがわからないと社内でできないやつ扱いされる。
- 仕事ができないとプロジェクトをたらい回しにさせられる。
- かろうじてプログラミングがわかってもバグが大量に出ることは間違いない。
- 転職不可の年齢でクビを切られる可能性もある。
たまにSEの中には、

と言う人がいます。理由は、SEというか正社員は基本的にプロジェクトリーダーをはじめ管理職になっていきます。そうなるとプログラミングなんてやらなくなりますので、技術は不要になると言っているのでしょう。
たしかにたまにプログラミングが全くわからないプロジェクトリーダーがいたりしますが、やはりどちらかというとレアケースです。『人を頼る力』、『人を使う力』が高い人と言えるえしょう。
プログラミングはわかっていたほうがプロジェクトリーダーは円滑にこなせます。わたしもプロジェクトリーダーを経験はしていますが…部下にプログラミングがよくできる人がいると仕事はやりやすいですね!
要は、どう転んでもSEはプログラミングスキルが必須だということです。プログラミングがわからない人の末路は良いものではありませんので、芽がないと思ったら早めに見切りを付けたほうが幸せになれるかもしれません。