SEの仕事は世間一般の職業の中でも難易度の高い仕事です。これは間違いないです。
その理由に、SEにはってみたものの仕事についていけないという人は多いです。それを理由に辞めていく人をわたしは何人も見てきました。
わたしは10年以上SEをやっていますが、未だに仕事についていけてないと思う時があります。
10年以上働くともう異業種・異業界に転職することもできませんので、なんとかSEにしがみついている状況です。

仕事がむずかしくてついていけない!SEに向いてないのか?
SEの仕事はむずかしい
上述しましたようにSEの仕事はむずかしいです。
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- 規格・仕様解釈スキル
たくさんの複雑なスキルが必要となる職業です。
特に人を悩ませるのがプログラミングに関するスキルです。
これからSEを続ける人はよく下記のような質問をします。

こういった質問を『ヤフー知恵袋』や『教えてGoo』で見かけます。この質問に対して、


などなど、それっぽい回答をしています。
…実はこれ、全部間違いです。バシッとプログラミング言語を回答している人は全員『にわかSE』であることは間違いないです。
なぜなら、真のSEはプログラミング言語は1つに限定しないからです。

これが正解です。アプリ屋さんならC#、Java、Web屋さんならPHP、組み込み屋ならC言語…などなど。ちなみにSEはどれか1つだけ覚えて、それだけを使って仕事をするわけではありません。仕事が変わればそのたびにプログラミング言語を習得し直します。
たった1つのプログラミング言語を習得するのですら大変だというのに何種類も覚えなければならない。仕事についていけないSEなんてのがいてもおかしくはないのです。
仕事についていけないSEはたくさんいる
仕事についていけないSEというのはたくさんいます。10年目、20年目のSEでも仕事についていけてない人はいます。
そういうSEというのは接しているとすぐにわかります。
- 会話をしていても噛み合わない。
- ついていけてないことを隠そうとするのが不自然。
わたしとしましてはSEが仕事についていけてなかったとしても恥ずかしいこととは思いません。なぜなら、仕事についていけないSEはたくさんいますし、そもそもむずかしい仕事ので仕方のないことだからです。
よくないのは仕事についていけてないのに無理に隠そうとしたりすることです。
そういう場合には大切な場面で適当な回答をしてしまうことがあるし、間違って仕事を進めてしまうことがあるためです。
なかなか受け入れがたいことですが、仕事についていけない自分を恥ずかしいと思わないようにすることが大切です。
仕事についていけてないからSEに向いていないかというとそうではなく、これはよくあることなのです。
仕事についていけないながらもSEを続ける人はたくさんいる
ちなみに、仕事についていけないSEは全員辞めるのか?転職するのか?というとNOです。
わたしの経験上、仕事についていけなくてSEを辞めるという人は50%程度です。残り50%はそのまま仕事を続ける、転職せずに会社に残り続けます。
その理由としましては、
- プログラミングができないSEにも仕事はある。
- テストや品質管理、社内SEや事務職といった仕事がある。
- 他に行くところがないから会社にしがみつく。
仕事についていけてないSEが仕事を続ける、会社に残るというのは過酷な道を歩むことは間違いありません。
- プロジェクトで『使えないヤツ』扱いされる
- 使えないのでプロジェクトをたらい回しにされる
- 全社的に『使えないヤツ』扱いされる
- 自分に自信を無くす。
わたしが一番やっかいだと思うのが自分に自信を無くすことだと考えています。
自分に自信を無くしてしまうと、

という思考になりがちです。『他に行くところがない』、自信がなくなることでそのように考えてしまい、自分を会社に縛り付けてしまうのです。
上述したように、仕事についていけないと感じるSEは50%が転職し、50%が残る。残る理由は仕事ができなくて行き先がないから、と考える人も多いです。
『仕事についていけない』自分を受け入れる
10年SEをやってきたわたしから言えることは、仕事についていけない自分をしっかり受け入れることです。
仕事についていけない、仕事ができないというのは受け入れがたいものです。

たしかに環境という要素が関連しているのは間違いないです。ですが、仕事が本当にできる人はどんな環境に置かれてもうまくやれるものです。
大切なのは拒絶するのではなく容認すること。仕事についていけない自分を受け入れましょう。そうすると少し楽になります。ある意味『開き直る』ということですね。
SEはどんなに仕事ができるようになっても必ずミス・バグがつきまといます。完璧になることは100%無理なので仕事ができるようになることよりも、

という精神的な図太さのほうが必要です。
仕事についていけない10年目、20年目のSEというのはたくさんいます。それでもうまくやっている人は、ついていけない自分を受け入れて自分のできる仕事をしっかりこなすことに徹底しています。
わからないことはわからない。できないことはできない。
仕事がわからない、できない、というのはどちらかというと恥ずかしいと感じる人が多いと思います。
ですが、これはどこの会社・業種でも同じことが言えるのですが、
- わからないことはわからない
- できないことはできない
- わからない、できない仕事は引き受けない
Noと言えるSEになりましょう。
SEが仕事をする上で一番やってはいけないことが、
- わからない、できない仕事を引き受ける
ということです。たとえば、どう考えても100人日はかかる仕事を10人日でやってくれ、と言われれば、これはNoと断らなければなりません。

と、プレッシャーをかけられる場合もあります。…いや、むしろいつもプレッシャーをかけられます。
でもそこでひるまずにNoと言えなければならないのです。これで評価が下がろうと仕方のないことです。わたしの経験上、プレッシャーに負けてできない仕事を引き受けると地獄を見ます。
SEの仕事についていけない=SE向いてない!
SEの仕事はむずかしいです。仕事についていけないSEというのはたくさんいます。
仕事についていけない = SEに向いていないのか?と言われれば、わたしは『SEに向いていない』と断言します。
かなり厳しい言い方をしていますが、こういったブログ、webサイトの役割というのは『芽のない人に引導を渡す』というのもあると思っています。
- 大丈夫!
- これからだよ!
- 3年も続ければできるようになるさ!
わたしはこういった言葉のほうが無責任に思います。SEの仕事はセンスが問われます。センスのない人はどれだけがんばっても芽が出ません。
3年以上がんばって見た結果、芽が出ず…。もう異業界・異業種に転職できなくなってしまいSEを続けざるを得ないという人もたくさんいます。これほど不幸な結末はないでしょう。
ただし、SEに向いていなくてもSEを続けていくことは可能です。しかし、わたしが今まで見てきたSEに向いていないSEたちは暗い人生を送っていることは間違いないです。
職場で仕事できない使えないやつ扱いされてても一切気にならないというのであれば続けてみても良いかもしれません。ですが、人生の大半を仕事に捧げると考えるとあまりにも人生がもったいなさすぎます。

まとめ
- SEの仕事はむずかしい
- 仕事がむずかしくてついていけないSEはたくさんいる
- 仕事についていけないSEの50%ぐらいは転職していく
- 残りは自信を失い惰性で続けていく
- 大切なのは仕事についていけない自分を受け入れること
- わからないことはわからない。できないことはできない。最低でもNoと言えるようになるべき。
わたし個人としては3年SEやっても全く仕事についていけない、SE向いていないと思うなら異業種・異業界へ転職することをおすすめします。
わたしの友人にも仕事についていけずにSEを続けるSEがいますが、社内全体的に使えないやつ扱いされて居心地が悪いので、それに耐えるほうが辛そうに見えます。
向いていないという仕事を一生続けていくことほど不幸なことはありません。適正なタイミングで、適正な決断ができるようにしましょう。