IT業界というのは日進月歩の世界です。
今までになかったものが明日できたとしても、すぐに古いものになってしまいます。
SEは毎日勉強が必要だと言われます。ITに興味がなければ続けられない仕事とも言われます。
わたしは10年以上SEをやってきていますが、ネット上で言われるほど勉強漬けにはならなくていいと思っています。
基礎さえしっかり抑えておけば、あとは派生で容易に学習可能です。むしろ、すべてを勉強して習得するのは不可能なので、必要時に必要なことを自分で調べて解決できる力のほうが大切です。

わからないことは自分で調べて解決するのがSE!探究心がない人はSEに向いてない
ITに興味がない
新卒・新人でSEになったものの、ITに興味が全くない…という人も少なからずいます。
ITに興味がないという人にはある程度特徴があるとわたしは思っています。
- アウトドア派な人
- 文系出身の人
今までパソコンとはほとんど縁がなかったというようなタイプです。
SEの仕事は基本的にはパソコンと向き合う仕事です。ゆえに、パソコンが好きだ!という人がSEを選ぶほうが多いです。
パソコンが好き、理系出身、数学が得意、そういう人がSEという職業を選ぶ傾向にありますが、SEは人材不足で仕事がなくならないという安定が得られる面があります。また、人づてにやりがいがあるといった話も聞いたりして、特にIT興味ないけどSEやってみようと思う人もいるでしょう。
ITに興味がないという人は高い確率でSEには不向きです。わたしの経験上、ITに興味がない人は入社してから数ヶ月~3年以内には8~9割がSEを辞めて異業種・異業界へ転職していきます。
仕事というのは安定があるから、という理由だけでは一生続けていくのはむずかしいのです。多くの場合、多少安定がなくとも、給料が低くとも、自分に合う仕事のほうを優先する傾向が強いです。合わない仕事を無理に続けてもうつ病といった精神疾患を患ったりするため良い結末は待っていません。
パソコンが好きじゃない
かるく上述していますが、パソコンに興味がないという人はSEに不向きです。ITに興味がないとどう違うのか?というと、SEにとってパソコンというのは仕事の道具なわけですが、その道具すらまともに使えていないという人はたくさんいます。
そんなときに、好きじゃない、苦手意識があると自分自身の成長を阻害させてしまいます。
SEは基本的にわからないことがあった時には誰かに聞くのではなく自分で調べて解決していきます。パソコンというのはわからないことだらけの道具です。わたしは10年SEやってますが今でもGoogleを片手に仕事をしています。
ある程度はパソコンが好きだ、という人じゃないとSEには不向き、続かないでしょう。
勉強が好きじゃない
SEは常に勉強が必要だと言われます。特にこれはネット上の意見がそういう傾向にあります。
では、実際のIT業界、SEの働く現場ではどうなのか?リアルな話をすると、SEに求められる勉強というのはそこまで多くはないです。
なぜなら、机の上での勉強は実務経験の足元にも及びませんので。
ですが、会社から、上司から資格を取得しろ、勉強しろと催促されることはよくあります。また、SEは年齢を重ねるとプロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャといった管理職を目指していきます。その時に管理や財務の勉強が必要になってきます。
SEとしての勉強は、
- 基本情報処理技術者
- 応用情報処理技術者
このあたりを押さえるだけでも十分だとわたしは思っています。これらには基礎が詰まっており、基礎さえしっかり習得していればあとは応用で多くのことを容易に理解できるようになるからです。
SEになぜ勉強が求められるかと言うと、仕事のためという理由が40%で、昇進のために60%と考えておいたほうが良いでしょう。

わたしは上記のように言う人の意図が全くわかりません。あくまでも予想ですが、上記のように言う人はSEに挫折して辞めていった人なのだと思っています。
やりたいことが他にある
新卒でSEになってみたけどなんか違う…。やりたいことが他に見つかった。そんな人もいます。
このパターンはSEに対して気持ちが離れてしまっています。勉強が必要だったとしても自主的に勉強する気力も起きないでしょう。実務を通して経験を積むにしても身につかない。仕事ができるようにもならないからやりがいも感じられない。負のスパイラルにハマってしまいます。
わたしの経験上、新卒・新人・若手SEで他にやりたいことがある!と思ってしまったらもうSEを続けていくのはむずかしいと思っています。
一度離れてしまった気持ちはもう戻ってくることはないです。もし戻ってくるケースがあるとするならば、

というパターンです。

と思うかもしれませんが、これがけっこうあるんです。
わたしの友人の中に、『こんな会社辞めてやる!』といってSE辞めて転職し、配送業をやってみたけど労働条件が悪くて、元のIT企業に土下座して再就職させてもらったという人もいます。
経験してみないとわからないことってのがあるんですよね。
プライベートは遊びたい
上述したように、SEにはある程度勉強が必要になってきます。特に若手SEであれば最初は基本情報処理技術者を目指すと良いでしょう。
勉強は必要だけども身が入らない。その理由は他にやりたいことがあるから、というのがあります。
この『やりたいこと』というのは仕事に限った話でもないです。
- 平日は仕事が終わったらゲームして遊んでいたい
- 土日はゆっくり寝たい・休みたい。外出したい。
プライベートの時間は仕事のことは一切考えたくないという人もいるでしょう。
わたしは新卒・新人・若手SEに対して勉強しろと強要することはしたことがありません。仕事は実務で覚えればいいので。まぁ実務を通してプログラミングといったスキルを習得できない場合には…困るのは本人ですが。
これはSEという職業の特性の1つでもあるのですが、
- SEは平日、仕事が終わったからといって仕事から解放されることはない。
- SEは土日でも仕事のことを考えてしまう職業。
なぜなら、SEの仕事は1日単位ではなく、プロジェクト単位のお仕事です。1つのプロジェクトは数ヶ月かかります。

常に不安がつきまといます。
プライベートの時間を完全に自由に過ごしたいという人はSEに不向きであると言えます。

まとめ
SEに向いていない人は下記のパターンです。
- ITに興味がない人
- パソコンが好きじゃない人
- 自主的にITの勉強ができない人
- やりたいことがある人
- プライベートは仕事を忘れて楽しみたい人
こう書くとSEという職業って自由がないなって思ってしまいます。たしかにオフの時間も仕事のことを考えていたり大変な面がたくさんあります。
SEをやっていると販売や事務の仕事など、確実に1日単位で仕事が終わると決まっている仕事には憧れますね。仕事を明日に持ち越したくないんです。
プライベートの時間は仕事の事を考えたくないという人はSEは不向きであると思います。新卒・新人・若手であればまだ異業種・異業界への転職は許されますので、検討してみたほうがいいかもしれませんね。