SEの仕事というのは世間一般的に見ればむずかしいお仕事です。
現代はパソコン一台でお金を稼いでご飯を食べていける時代ですが、未だにパソコンを満足に扱えないという人もたくさんいます。
パソコンを満足に扱えないという人がいる中でSEというのは自分の手足のように自由自在にパソコンを扱えるようでなくてはなりません。
そんな難易度の高い職業なわけですが、当然ながら人との会話の中でもよくわからない単語がたくさん飛び交います。

そんなことを感じたことはありませんか?わたしが若手SEだったころにはよくありました。

会話についていけてない…コミュニケーション能力が低い?SE向いていないと感じる話
人の会話についていけないことによる問題
人の話についていけない、と一言で言ってもいろんな『チャネル』があります。
- お客さんの話についてけない
- 上司の会話についていけない
- 先輩の会話についていけない
だれとの会話についていけないのか?という問題はありますが、新卒・新人・若手SEの場合は誰とも会話がうまくいかないというパターンが多いでしょう。
ITの世界に入った方ならわかると思いますが、ITの世界にはあまりにも専門用語が多すぎるのです。よくわからない3文字程度の英字の羅列とか、たくさん出てきますよね。…ちなみに今のわたしならどんな単語を言われてもわかる自信がありますが、思い返してみると若い頃は何もわからなかったですね。
SEの仕事は黙々とパソコンに向かうお仕事のようにも見えますが、
- お客さんの要望を聞く。
- 上司に報告・連絡・相談する。
- 先輩に仕事を教えてもらう。
コミュニケーションが必要な場面は多いです。そんなとき、会話についていけないということがあると仕事に支障をきたします。
- 要求漏れ
- 仕様漏れ
- 解釈ミス
などなど。あとの工程において大きな影響を与えるバグに発展する可能性があります。
なぜ人の会話についていけないのか?
お客さん、上司、先輩の会話にはついていけないけど、同期の話にはついていけるという人は多いでしょう。
SEが人の話についていけないというのは簡単にまとめますと、『知識が不足している』ということなんです。
自分と同レベルか一回りくらい上の人だと話しは噛み合うのですが、2~3段階になるとだんだんついていけなくなります。10段階ぐらい上の人だとまるで地球の言葉には聞こえなくなってきます。
わたしはこれを『レイヤー(層)』と呼んでいます。自分の1つ上、1つ下までならお話はできるものなんです。
TCP/IPはご存知でしょうか?上から順に書くと下記になります。
- アプリケーション層
- トランスポート層
- ネットワーク層
- 物理層
たとえば自分がトランスポート層の住人だった時、アプリケーション層とネットワーク層に住む人とはお話できますが、物理層に住んでいる人とはお話ができない…。これが人間の社会でもそのまま当てはまる感じです。…ちょっとむずかしいですかね?
SEに必要なコミュニケーション能力を高める対策
断言します。SEのコミュニケーション能力の8割は『知識』でなりたっています。
- 必要な場面で必要な言葉が出てこなくて伝えられない
- しっかり聞き取らなければならないのに知らないことが出てきて理解できない
完璧な理解さえあれば自信を持ってコミュニケーションができるものなんです。ゆえに知識あるSEは態度がでかくなったりドヤ顔したりしてウザイですが…。
人の会話についていけないというのは知識不足が原因ですので、勉強するしかありません。
ITに全く興味がなく勉強する気がないというのであれば、もうしわけないのですがIT業界を辞めて異業種・異業界へ転職することをおすすめします。
一切勉強をせずにSEを惰性で続けている人はいますが、その末路は地獄です。どのプロジェクトでも使えないやつとして扱われたらい回しにされる。自分に自信を無くします。

という人であれば良いのでしょうけれども、仕事は人生の大半の時間を捧げるので、できることならやりがいのある仕事をやりたいですよね。
少し脱線しましたが、人との会話についていけるようにすればどんな勉強をすればよいのか?
その答えはずばり、『IPA主催の情報処理技術者試験』の勉強です。
何が言いたいかと言うと『基礎をしっかり抑えろ!』ということです。

と思うかもしれません。実際に基礎を軽んじて、まったく手を付けないSEはたくさんいます。
ですがこれは考え方が完全に逆なんです。ITの世界は移り変わりが激しいからこそ、未来永劫変化することのないコンピュータの基礎・基本を抑えておくんです。
ITの最新技術の根っこにはコンピュータの基礎・基本がかならずあります。つまり、コンピュータの基礎・基本をしっかり抑えていれば、あとは基礎知識を応用するだけでだいたいのことはわかってくるものなんです。

まとめ
- 会話についていけないSEは知識が不足している。
- 知識さえあれば自信を持ってコミュニケーションできる。
- 知識不足は勉強するしかない。
- ITに興味がなく勉強する気が全くないならSEは一生の仕事にはできないと思う。
- 日進月歩のITだからこそ、変わらない基礎・基本をしっかり抑える。
- 基礎・基本を応用していけばたいていのことはわかるようになる。
新卒でIT業界に入ると知らない単語がたくさんでてきて戸惑ってしまいますよね。
『毎日がエブリデー』っていうぐらい横文字がたくさん飛び交います。ITに限らずビジネスで言われることですが、

と言われると、『は?コンセンサスって何?』ってなりますよね。『合意』って言えよと。どうもITはなんでもかんでも横文字にしたがる傾向が強いです。
- ○○コンパチ
- ○○コンカチ
なんじゃこりゃ?…相手はこちらが知っていて当然だと思って話してきます。『コンパチ』は『compatible』、『コンカチ』は『concatenate』。素直に『互換』、『連結』って言ってくれれば伝わるのですけどね。まぁこれがITの世界なんです。