SEをやってみたのだけれども、やってみてわかった、自分はSEに向いていない。
SEという職業は、
- プログラミングなど高度なスキルが必要となる
- 残業や休日出勤が多い
- バグの発生など突発的作業が発生して日程が狂う
- 人生まで狂わされる
自分で書いていても憂鬱になります。
SEに向いていないと1年目の時点でわかっていたけれども、1年目で辞めるのはさすがに印象が悪い。ゆえに、2年目までがんばってみようと思う人もいます。
しかし2年目になってもITに興味が持てなかったりプログラミングがわからなかったり、そんな理由で転職を考える人も多いです。
SEが2年目で会社を辞めるってどうなの?今回はわたしの経験上、2年目で会社を辞めていったという人のお話です。

SEを2年目でやめるってどう?
SEを1年目で辞めるのと2年目で辞めるのは状況が異なってきます。
1年目でSEを辞めるのには、すくなからず『一時的な感情』というものが混ざっているはずです。きっと中にはSEを辞めて後悔したという人もどこかにはいるでしょう。
しかし、苦痛を感じながらも1年目の転職はガマン…。2年目までがんばってみて、やっぱりダメだ、転職しよう。と思うこともあります。
1.SEの将来性がある程度見えて来る
まず、SEを2年程度続けていると、SEとしての将来像がある程度わかってきます。
- 先輩がどんな仕事をしているのか?
- 上司がどんな仕事をしているのか?
- 自分はどういったキャリアを積んでいくのか?
何歳まではソフトウェア開発やって、何歳からはプロジェクトリーダーになって、何歳から管理職になるのか。そして自分はそういったキャリアプランを辿っていけるのかどうか?
1年目の場合は『現在』が辛くて辞めてしまう人も多いのですが、2年目になると『未来』を見据えてSEを続けていけるかどうかを考える人が多いです。
SEは人材が不足ている職業ですので仕事には困らないというメリットがありますが、プログラミングといった高度なスキルが要求されるため人を選ぶ職業です。
将来まで見据えて自分に適性があるのかどうか判断できるのが2年目です。
2.自分とSEという職の相性が見えてくる
1年間SEという職業をやっていれば、SEがどういう仕事をするのか、そのサイクルが見えてきます。1年目のSEはテスターであることが多いのですが、先輩の仕事を見ているだけでもだいたいわかってきます。
自分で仕事をやってみる。先輩の仕事を見る。これによりSEの仕事が自分と相性が良いのかどうかがある程度見えてきます。
- 突発的な残業や休日出勤に耐えられるか?
- バグの発生といったメンタルへのダメージに耐えられるか?
- 満足にソフトウェア開発業務をこなせそうか?
自分と仕事の相性というのは1年目では判断できないことも多いです。すぐに『この仕事は自分に合わない』と判断するような人だと、どこの会社に行っても同じ事が起こるかもしれません。
なので、仕事の相性というのは慎重に判断する必要があります。そのための時間が『1年』という時間なんです。
3.給料などの情報が集まってくる
わたしが今までに聞いてきた中では、若手の転職理由の多くは仕事内容によるものです。SEの場合は残業や休日出勤が多い、プログラミングがわからない、ITに興味ないとか、そういったものが多かったです。
2年目ぐらいになると、業界や会社の情報がいろいろ集まってきます。少しずつ気になり始めるのが給料です。
SEは年収が高め。そんな話を聞いたでしょうか?それともSEは年収が低い、と思われているでしょうか?
ネット上ではいろいろ言われていますが、SEという職業で年収が決まるわけではありません。
- 業界
- 会社
この2つの要素で給料が決まります。

と思われるかもしれませんが、厳密にはIT業界というものはだいたいどこかの業界に含まれます。
- 金融業界でのIT
- 電気・電子業界でのIT
などなど。金融のITと電気のIT、比較すると年収はまったく別物です。
何が言いたいかと言うと、ネット上で言われているSEの年収の情報はあまりあてにならないということです。
実際に会社に入ってみて、先輩のリアルな収入を教えてもらう。これに勝る正確な情報はありません。
先輩の給料を聞いてみて、

と思うこともあるでしょう。そんな話ができるのも会社に馴染んでくる2年目のSEの特権です。馴染んだものの、将来的にこの給料では食っていけそうにないなと思い転職を考えることもあります。
4.やりたいことがわかってくる
若手SEの転職というのはわりとありがちな話なのですが、転職理由は上述したように仕事内容によるものが多いです。
1年目の転職だとSEやりたくないという理由が多いのですが、2年目ぐらいになるとSEやりたくない、『あの仕事がやりたい』という理由が追加されたりします。
1年目でもやりたいことを言う人はいますが、どこか曖昧でボヤっとしています。2年目になるとやりたいことがわりとはっきりしてきている印象があります。
わたしとしても、

なんて思うことがあります。
まぁそのやりたいことというのが『趣味』であったりすることもあるのですが。SE忙しくて遊ぶ時間ないから、とか、そういうのも多いです。
要は、SEをやりたくないという逃げの転職ではなく、やりたいことを優先する攻めの転職だったりします。
5.印象は1年目で辞めるよりはいくらかマシ
SEになってみたものの、
- 性格に合わない
- プログラミングがわからない
といった理由で新卒1年目でSEを辞めていく人というのは多いものです。
ですが、新卒1年目で会社を辞めるというのは、ざんねんながら印象の良いものではありません。わたし個人としては仕事が合わないと思ったら選択肢が多い若いうちにすぐ転職すべきとは思いますが。
転職をするにしても、応募先の企業では、
- すぐに会社を辞める根性なし
- うちに来てもすぐ辞めるのでは?
- 仕事が合わないって…1年もつとめてないのにわかるの?

ということがよく言われます。わたしとしてはやりたくもないことを3年も続けるべきではないと思っていますが、世間一般、企業側の認識では3年続けろなんです。
1年で辞めるよりかはいくらかマシですが、さほど大差はないでしょう。

まとめ
- SEの将来性が見えてくる
- 自分とSEという職の相性がわかってくる
- SEの給料が見えてくる
- 本当にやりたいことがわかってくる
- 若手の転職は印象悪いが1年目の転職よりはマシ
わたしはこのブログを通して何度も言っているのですが、仕事が合わないと思ったら早めに転職をしてしまったほうが良いです。特に、異業種・異業界への転職は社会人3年の経験を超えてくるとむずかしくなってきます。
未経験スタートの転職は新人と同じ。年齢だけはあるのに給料は低い。肩身の狭い思いをすることも多いです。

と思い、ふたたび見切りをつけたはずのSEに戻ってくる人もいます。中には土下座して戻ってくる人もいます。
SEが合わず異業種・異業界へ転職したいなら3年以内に。3年以降は極力IT業界内での転職を考えるようにしましょう。